転職をする、という大きな心理的ハードルを超えたら、次は「どうやって転職をするか」です。オススメの方法は２つ。
①友人に紹介してもらう
②転職サイトを利用する
それぞれのメリットデメリットについて考えていきます。
友人に紹介してもらう
最大のメリットは友人から口コミを聞けることでしょう。看護師の労働環境は「職場ガチャ」なので、たまたまいい職場に入ったり悪い職場に入ったりします。転職先候補の病院に看護学校時代の友達がいれば、直接話を聞いてリアルな口コミが得られます。
一方のデメリットとしては、その友人の話がどこまで信頼できるか分からないということです。友人が嘘をついているかもということではなく、人間には合う合わないがあるからです。聞いた話ではすごくいい雰囲気で仲も良さそうに思えても、いざ働いてみたらアットホーム感がウザかった。友人の部署はいい感じだったけど、その部署以外は全然良くなかった、ということにもなりがちです。まあ「職場ガチャ」な部分もあるので、「入ってみなければわからない」という側面も確かにありますが、ここで効いてくるのがもう一つのデメリットです。それは「辞めにくい」ということ。友達に紹介してもらった手前、いくら嫌でも入職して1ヶ月辞めますとは流石に言いにくいですよね。紹介してくれた友人の顔に泥を塗ることになりますし、辞めた後の友人関係がギスギスしそうです。人間関係が嫌で辞めたのに、次の職場はもっと嫌な人がいた、でも紹介してもらった手前辞めにくいし…という最悪なパターンに陥る可能性があります。
友人からの紹介で転職する場合は、とにかくしっかりリサーチするのが大切です。
実際にやるかどうかは別として、転職しても嫌だったらまた辞めればいいや、という逃げ場があることは精神的に重要です。「まあこのくらいなら我慢するか」という余裕が生まれるからです。看護師は常に求人数が求職者数の2倍にもなる超売り手市場です。お高く止まっていいと思います。
転職サイトを利用する
２つ目の方法が、転職サイトを利用するものです。
転職サイトのメリット：求人数が多い
病院側も常に人手不足の状態なので、スタッフからの紹介や看護学校への求人では追いつかず、転職サイトに求人を出しています。転職サイトは一掲載につきいくら、という形態で病院側がお金を払っていることが多いのですが、看護師の場合は人数が多いので、一掲載あたりのコスパがよく、多くの病院が利用しています。臨床検査技師や理学療法の求人もありますが、そもそもスタッフ数が少なく募集人数も数人なのでこういった転職サイトへの掲載は病院側からするとコスパが悪く、大病院に限定されがちです。一方の看護師はクリニックや訪問看護ステーションなどでも転職サイトに掲載されており、選択肢が広いです。
転職サイトのメリット：辞めやすい
もう一つのメリットは辞めやすいということです。転職サイトは転職エージェントと呼ばれる人たちに転職作業をサポートしてもらいますが、彼らは仕事なので、あなたが転職後すぐに辞めたところで関係ありませんし、後腐れがありません。友人からの紹介の裏返しとも言えますが、「職場ガチャ」を引き直すのが楽というのは大きなメリットです。
転職サイトのメリット：お祝い金がある
もうひとつの大きなメリットがお祝い金です。サイトや職場によっては、入職するとお祝い金として数万円のキックバックがもらえることがあります。これは病院側が紹介のお礼として転職サイトに支払っている掲載料から出ているものです。転職の前後に仕事がない期間があったり、引っ越しが必要になる可能性があったりすることを考えると嬉しいですよね。ただ一つ注意点があって、このお祝い金は「入職後○ヶ月間の勤務継続」が条件となっていることが多いです。これは当然と言えば当然なのですが、お祝い金目当てでいくと前述のすぐやめてしまえるというメリットは消えてしまうので注意です。
転職サイトのデメリット：実際の環境が想像しにくい
転職サイトを利用した転職で参考とするのは、顔も知らない、どこの馬の骨かも分からない人たちの口コミです。もしかしたら嘘やデタラメを言っているかもしれません。
ただ前述のように労働環境への感想は人それぞれなので、知らない人でも頭数が多いというのはメリットかもしれません。
転職サイトのデメリット：病院側の支払いは多くなる
これは転職する側からしたら関係ないことですが、転職サイトを経由して入職すると、病院側から転職サイトにキックバックが入ります。これ、筆者自身が病院の人事に関わっているから言えることなんですが、正直直接連絡してくれた方がありがたいです笑。ただ現実的に転職サイトからのアクセスが全体の半分以上を占めているうえ、いきなり直接連絡してくる人って少ないので、「ん？どうした？」と思ってしまうことは否めません。病院側の都合です完全に。
まとめ
友人からの紹介と転職サイトについて、それぞれのメリットデメリットを比較まとめてみます。
個人的なおすすめは、①転職サイトに登録して情報を集め、②「実際どうなの？」というところは友人に教えてもらい、③実際どちらを使うかは友人との関係性で選ぶ、という方法です。友人とめちゃくちゃ仲が良くて今更何があっても大丈夫、もしくは今いちで最悪気まずくなってもOKなら友人からの紹介で。どちらとも言えないくらいなら転職サイトからで。
ちなみに転職サイトは登録だけなら無料のことが多いので、複数登録するのがオススメです。
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最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの記事も参考にしてください。
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