看護師が転職をする時に注意すること

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看護師は総合病院や個人病院だけでなく、クリニックや介護施設、訪問看護ステーション、美容クリニックなど、働く場所がいろいろあるのが特徴です。

また全国どこでも働ける国家資格で、どこも人手不足で売り手市場なので、今の職場に不満がある場合やキャリアアップを求めて転職するのがおすすめな職業です。

一方で、転職にはいくつかの注意点があります。この記事では看護師の転職について注意すべき点を紹介します。

  1. 転職先の職場のリサーチが重要
  2. どれくらい前から退職の意志を伝えればいい?
  3. 退職理由はどうしたらいい?

1.転職先のリサーチが重要

「転職先の職場がいまよりいいとは限らない」

これは看護師業界に限らずどの業界にも共通の転職のネックです。職場環境は入ってみないとわからない部分があるので、今の職場を「嫌だ!」と思って転職してみたら「もっと嫌だ!前の方がマシだった…」という事態になりかねません。

これ自体はもうどうしようもないので諦めるしかないのですが、看護師の場合は他の業界よりも有利な部分があります。それは、看護師としての業務の基本は同じだということです。

例えば他の業界の場合、異業種転職と同業他社内での転職の2つがあります。異業種転職の場合、例えばもともと交通系の仕事をしていてから飲食業への転職をするとなると、口コミで「忙しさはそこそこです」と書かれていても、それは飲食業界で働く人たちが基準の評価であり、交通系の人からすると「そこそこどころじゃない…」となってしまう可能性があります。一方看護師の場合、口コミを書いている人も看護師ですから、その忙しさや評価はあなたと同じ看護師目線です。口コミの解像度が高い、とも言えるでしょう。

では同業他社への転職はどうか、というと、これも◯◯銀行と□□金庫では、同じ金融業でも業務内容が全く違います。また当然守秘義務があるので、前の職場の情報を次の職場に流すということもできず、会社側としてはやや警戒するのも事実です。従って同業他社内で転職を何度も繰り返す、ということもできないので、口コミもしっかり比較したコメントは難しいです。一方で看護師はというと、職場を2つ3つ渡り歩いていた看護師も少なくないので、看護師の口コミは比較的フラットな立場からのことが多いです。

しっかりリサーチして転職先を選ぶのが重要です!

2.どれくらい前から退職の意志を伝えればいい?

退職を希望することを職場に伝えることって勇気がいりますよね…。何言われるかわからないし、嫌がらせを受けるかもしれないし…。

では退職希望を伝えてからどれくらいで辞められるのか?

法律上は14日間

まず、法律で定められた退職の申請から退職までに必要な期間は14日間です。これは民法第627条1項に定められています。病院側が「そんなに急に言われても困る!」と言ったとしても、その2週間で代わりのスタッフを探してください、ということです。

ただしこれはあくまで法律上の話であり、現実的に2週間で代わりの人員を確保する、なんていうことは無理な話です。多くの会社では、退職の希望は30日前までに申し出ること、と就業規則で定めていることが多いです。この30日間という期間は、「民法に違反しているじゃないか!」となりますが、実際にどちらが適用されるかはケースバーケースです。一方で「半年前に申し出ること」などの民法で定められた14日間からあまりに逸脱した長期の就業規約は無効とされることが多いようです。また労働基準法附則137条では「1年以上の契約がある場合は会社の拒否にかかわらず14日間後に雇用関係が終了できる」と定められているので、仮に職場との関係が拗れた場合でも、1年以上働いていれば共石的に14日間での退職は可能です。

とはいえ、弁護士に依頼するなどのトラブルは心理的にも疲弊しますし。就業規則に則っておくのが無難と言えるでしょう。就業規則があまりに長い場合は無視してせいぜい1ヶ月、いざとなれば最低14日間での退職が可能です。

まとめると、、、

法律上の規定は14日間

多くの会社の就業規程では30日間

半年間などあまりに長い就業規定は無効

1年以上働いていれば強引でも14日間でOK

3.退職理由はどうしたらいい?

よくご存知だと思いますが、どこの病院も慢性的な人不足です。そんな状況で「辞めたい」と伝えると、どうしても理由を聞かれがちです。しかし「人が足りないからダメ」などという引き留めは法律で禁止されており、本来ならやってはいけないことです。

とはいうものの、今まで働いた職場とガッツリ争うのも避けたいですよね。そういう時にオススメの退職理由を紹介します。ポイントは「仕方ない」と思わせることです。

①○○科の勉強がしたい

②夫の仕事の都合

③両親の都合

④先輩に引き抜かれた

⑤人間関係がきつい

○○の勉強がしたい

今の病院にはない診療科のある病院に転職する場合や、総合病院→介護施設への転職の場合に有効です。もっと仕事を頑張りたい、という前向きな理由なので、職場側もノーとは言いづらいです。ただデメリットとして、「今の職場でスキルアップしてからはどう?」と、引き伸ばされてしまうリスクがあります。

夫の仕事の都合

既婚者であればこれが有効です。「夫が4月から富山県に転勤で…」と言えば、さすがに4月からも働けとは言えませんし、確実に時期を決めて退職することができます。ただ生活圏が据え置きなのであれば偶然街で会ってしまって気まずくなっちゃう可能性もあるので(それが平気ならいいですが)嘘はお勧めしません。

「夫に合わせて働き方を変えたい」「夫の仕事が忙しくなって辞めるように頼まれた」あたりが無難かと思います。未婚なら「彼氏と同棲することになった」あたりも選択肢です。

両親の都合

職場が文句を言いにくいという点で、両親の力は偉大です。「介護が必要になったので実家の近くの職場にしたい」「早く帰れるところにしたい」などがいいでしょう。ただこちらも生活圏を変えない場合にはややリスクになります。

先輩に誘われた

誰でも使えるのが、「学生時代の先輩に頼まれた」というもの。これはどんな施設からどんな施設への転職でも使えますし、「先輩」というよく分からない人のことなので職場側もあまり何も言えません。また、キャリアアップと組み合わせることで前向きな理由にも聞こえるのでオススメです。

正直に言う

人間関係に悩んでいる、給料が安い、納得がいかない点がある、など、正直に話すのも方法の一つ。まともな管理職であれば話を聞いてくれますが、「話し合い」という名の遅延行為に持ち込まれる可能性もあります。また一度本当の理由を話してしまってうまく行かないと別の理由を言いにくくなり困ってしまうかもしれません。本音を言う時は相手の人間性をよく見極めましょう。

以上まとめます。

転職前にしっかりリサーチを

退職を伝えるタイミングは就業規則を確認

原則それに従う 丁寧なのは3ヶ月 法律を振りかざすなら14日

退職の理由は本音と建前を使い分け

いかがでしたでしょうか。

以下の記事では看護師の転職についてさらに細かくまとめています。

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